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創業前の前のこと

by oyatsutakiko

忘れていたような悔しい思いを思い出すことがある。

2013年始めから夏頃、今から思えばぶつかっては砕け、ぶつかってはチーン…となることがままあったなぁ。黙々と仕込みしながらふと思い出してしまった。

2012年夏、初めての創業塾を受講し、先生方の熱い講義と熱い仲間たちに巡り会い、
今はパートのおばちゃんだけど、いつ起業できるかまだわかんないけど出来ることから始めてみよう!と気持ちが高ぶったその年の秋冬であった。

教えていただいたfacebookでの仲間たちとの交流にワクワクし、先生のつながりでfacebookを通して起業、事業の先輩方と知り合い交流を深め、そして前から「心のお師匠さん」としていた方ともお会いすることが叶ったり、とりあえず発信の練習をしようとfacebookページを立ち上げたりと、勢いに任せて出来ることから取り組んでいった。


そして2013の年明け。

山形の相談機関に、起業したい旨を話し、ではお会いしてお話を聞きましょうということになった。
当日は参考になる資料や、販売したい物をお持ちいただくといいですね、とのことで、だいぶおそその資料と、アイシングクッキーをサンプルにと急いで作って持って伺った。
急いで作ったクッキーは会心の出来ではなかった。

今から思えば、この準備不足でよく相談機関に行けたものだなぁと若干恥ずかしくなる。知らない無鉄砲を相手にする先生もきっと、関わった時間あーやれやれと思ったことだろう。
当然ながら、もう少し具体的な計画を立てられることができたらまた、ということになった。

先生につないでくれた担当の方の、アイシングのサンプルを見ての
「これじゃぁね・・・(失笑)」
が、胸に突き刺さった。


春先にも準備を始めようと思って前のめりになっていたので、さあどうしよう…、
もんもんとしながら夏を迎え、2回目の創業塾に参加した。

創業塾はいろんな方が参加する。

2日目だったか、グループワークで事業の具体的なアクションを書き出す時間があった。
わりと具体的に創業したいことと、業種も決まっていたので、私の事例での班のディスカッションとなった。

同じ班には、昨年から知己を得、創業前から創業後もたいへんお世話になるTさんと、20代後半と思われる米国系一流企業にお勤めのJ君、あともう一人、男性だったと思う。

ざっくりと書いた紙を前に、具体的な価格、売上予想、売り方、サービスなどを入れていかなければなのだが、やはりここでもなかなかパシッとは決まらない。

固定費と仕入れやその他諸々かかる費用より売上が下回っては事業を続けていくことは出来ない。足し算引き算の世界なのにその配分がシュミレートしきれていない。売上予想よりも下回ることも想定しないとのご指摘に、苦し紛れにあんなサービス、こんな商品といろいろと頭をひねった。

「高桑さんはアイデアマンだからさぁ。あれもこれもと出てくるけど、どれかに絞って特化しないと」

追い詰められた気持ちになってる私に、J君の指摘はかなりこたえた。

(会ってすぐのあなたに私の何が分かんな?)
涙がぽろぽろとこぼれた。



それでも何とか公庫さんに少しの借り入れまでして、えいやっと起業してしまった。

起業出来たのは、Tさんはじめ仲間の方々、商工会議所等でお世話になった方々、もちろん先生方、そして家族の理解のおかげさまさまである。

起業前から今のことは、ただただ無我夢中で、まだ落ち着いて文章にすることは出来ないだろう。もう少し俯瞰して見られるようになった時、また書きたいと思う。

そしてもう2度とお会いすることはないだろうけど、2日目以降来なくなっちゃったJ君に、

「おかげさまでなんとかやれてます✨」

と、女優の微笑みで鷹揚にご挨拶してみたいものである。

鷹揚に微笑むことができるのはいつになるだろうか。


oyatsutakiko
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