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台風の時の思い出

by oyatsutakiko

今年の夏はこちら地方も2度の台風接近があり、ややハラハラ、不謹慎ながら妙なワクワクで通り過ぎる時間を味わった。そしてそんな中、小さい頃の台風上陸時や雷鳴時の家の様子も思い出した。


多分、幼稚園か小学校に上がったくらいか、の、夏の午後のことだったと思う。

父も母も何だか落ち着かない感じで、窓のあちこちを点検しつつ閉めて回ったり何かの準備をしたりと慌ただしく動き回っていた。その当時でもあまり新しいとは言えない木造の家だったので、強風時や地震のときなども、今の建物よりだいぶガタピシャと大きな音をたててた様に思う。

父がめったに閉めない居間とベランダの間の雨戸を閉め始めた。どれくらいめったに閉めないかというと、年末年始に母の実家に帰省するときも閉めたり閉めなかったり、というくらい珍しかったのである。

一枚一枚重なる様に収納してあって、ガタンとレールに乗せて端から端へ一枚一枚雨戸が閉じられていく。だんだんと薄暗くなっていくいつも遊び場兼用の居間、雨戸の隙間から漏れてくる光が印象的だった。

今ではあまりないが、その頃はよく停電もしていたと思う。
災害時でなくても電柱に「停電のお知らせ」や「断水のお知らせ」が実施日時を記して貼ってあったりしたし、雷のときにいきなりバチッと家中の電気が消えてしまったこともあった。

雨戸の話と同じくらいの時の夕飯時のことだ。
みんなで食卓を囲みながら、だんだん聞こえてくる雷の音をソワソワとした気持ちと、ご飯ご飯〜♫というウキウキした気持ちと共に食べ始めたばかりの時、いきなり

ドドピシャーーン!!!

という雷鳴と同時に家の中が真っ暗になった。
と、光速と音速の違いくらいの速さで、

「あららららららっっっっ!!!!!」

と母が叫んだ。

正直、雷鳴より停電より母の大きな声に超びっくりした。

「あーびっくりした。あぁ真っ暗だね。懐中電灯懐中電灯。おぉ!ろうそくも出して今日はろうそくの炎でご飯を食べようか(^^)」
父が言うと、びっくりがウキウキに変わってきた。

「昔の人はこんな中で暮らしてたんだなぁ」

「そうねぇ」

父母の会話を聞きながら、非日常の暗さにワクワクわくわくしながらご飯を食べた思い出がある。



それにしても母はびっくりすると声がでかい。
母の声の事は、次項に書きたいと思う。




oyatsutakiko
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